墓じまいした後のお骨の行き先③永代供養墓
目次
永代供養墓は、寺院や霊園がご家族に代わって供養と管理をするお墓のことです。
墓じまいの後の遺骨の行き先として、永代供養墓を選択する方が昨今増えています。
ここでは、永代供養墓の特徴やメリット・デメリットについて紹介します。
永代供養墓には3種類あります
合祀墓
合祀とは、供養塔などのスペースに複数の遺骨を納めることをいいます。
骨壷からお骨を出して納骨するので、他人のお骨と混ざる状態となります。
一般的に永代供養墓というとこのタイプを指すことが多いです。
約10万円が相場となっています。
集合墓
骨壷を他の故人と同じスペースに集合的に安置するタイプです。
通常の永代供養墓(合祀墓)と違って、遺骨が個別に納められているので改葬や分骨にも対応できます。
契約期間を経過すると合祀墓へ移すことが多いです。
約20万円が相場です。
個人墓
永代供養墓でありながら、通常のお墓と同じように墓石を建てて供養します。
遺骨はカロートとよばれる専用の納骨スペースに安置されます。
契約期間を過ぎると合祀されるのが通常です。
契約期間として33回忌などを設定していることが多いですが、管理している寺院や霊園によってさまざまですので確認しておきましょう。
永代供養料の相場は約40万円ですが、別途墓石代(50万円~150万円)がかかります。
永代供養墓のメリット
永代供養墓は通常のお墓に比べて以下のようなメリットがあります。
管理を寺院や霊園に任せられる
なかなかお墓参りができない場合でも、寺院や霊園が変わって供養を行ってくれます。
管理ができないお墓を持って「無縁仏」になるよりも、しっかりと供養をしてもらえることは大きなメリットとなります。
通常のお墓よりも費用の負担が軽い
一般的なお墓よりも費用負担が軽くなることも大きなメリットです。
お墓を建てるとなるとどうしても大きな費用(100万円以上)がかかってしまいますが永代供養墓の場合、金銭的負担が軽減される傾向です。
承継者が必要ない
永代供養墓は、お墓を承継する必要がありません。
寺院や霊園が管理をしてくれるので、子供の負担を軽減することができます。
宗派や宗旨が問われない
一般的に永代供養墓は宗派や宗旨が問われないため、誰でも利用することが可能です。
ただ、寺院墓地によっては檀家とならないと利用できないケースもありますので確認する必要があります。
永代供養墓のデメリット
期間が過ぎると合祀される
永代供養墓は一定期間が過ぎると他の遺骨と合祀されてしまいます。
合祀されると遺骨を取り出すことができなくなる
契約期間を過ぎて合祀されてしまうと、改葬(=お墓の引越し)ができません。
そのため、契約前に改葬についてどのような定めがあるのか、規約などを確認しておくとよいでしょう。
供養される期間が決まっている
永代供養墓は、一般的に33回忌などの一定期間しか供養されません。
申し込んだ世代にとっては問題ないと思っても、次世代が「ずっと供養していきたい」という考え方があるとトラブルに発展しやすいです。
家族や親族とも相談することが大切です。
~筆者のひとりごと~
自己紹介:40代男性。妻と長女の3人暮らし。涙もろくロマンチスト。
墓じまいをした後に永代供養墓を選択される方は増えてきています。
寺院墓地、民間霊園、公営霊園の他、樹木葬や納骨堂などでも永代供養が可能な寺院・霊園など選択肢はたくさんあります。
今回の記事では、永代供養の費用の目安やメリット・デメリットについてお伝えしました。
費用の相場については立地や各条件によって異なりますのでご了承の上参考ししていただけたら、と思います。
永代供養は、寺院や霊園が管理・供養してくれるので、お墓参りや管理が難しい人にとっておすすめの方法なのではないでしょうか。
後悔のないお墓選びに、この記事の内容が少しでもお役に立てれば嬉しく思います。
最後まで記事を読んでいただき誠にありがとうございました。