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時代とともに~供養の新しいかたち
2019-09-17

墓じまい・改葬について

今あるお墓を将来守ってくれる人「墓守する人」がいなくてお困りの方も少なくないと思います。そこで頭に浮かぶのが「墓じまい」という選択肢です。

墓じまいって何?

「墓じまい」とは、今あるお墓を処分し、更地(お墓を元の状態)に戻すことを指します。
「墓じまい」を改葬という言葉で表すこともあります。
「改葬」とは、お墓や遺骨を他の場所へ移すこと、つまりお墓を引越しすることです。

墓じまいや改葬は年々増加傾向にあります

改葬の件数について、1997年(平成9年)は約7万件でしたが、2016年(平成28年)には9万7千件とおよそ1.4倍増えています。
後継者がいない、遠方でお墓参りが大変などの理由で墓じまい(改葬)を考える方が多くなっています。
少子高齢化や人口の大都市集中が進む社会背景があるので、今後も墓じまい(改葬)の件数が増えることが予想されます。

墓じまいをしないと…

お墓を守ってくれる方が近くにいれば問題ありませんが、お墓を継いでくれる方がいないことを理由に、そのまま放置してしまうとどうなってしまうのでしょうか?
お墓が継承されずお墓参りをする人がいなくなると、そのお墓は「無縁墓」とみなされます。
無縁墓とみなされると、墓地や霊園の管理者が縁故者(血縁関係のある人)を探します。
1年ほど探した結果、縁故者が見つからない場合は無縁墓としてそのお墓は撤去されてしまいます。
無縁墓について詳しくはこちら

今まで守ってきたお墓が撤去されるというのは淋しくご先祖さまに申し訳なく思います。墓じまいを行うことで、ご先祖さまを供養することができます。

墓じまいを考えるケース

  • お墓のことで子どもに負担をかけたくない
  • 子どもが都会に出てしまった
  • 遠くてお墓参りが大変
  • お墓の後継者がいない

などの理由で、今あるお墓を管理することが難しくなったため墓じまいを考える方が多くみられます。
自宅から近い場所にお墓を移すことでお墓参りをしやすくしたい、ご先祖さまを無縁墓にしたくない、という前向きな思いで墓じまいを行うケースが増えています。

墓じまいの準備

墓じまいは個人で自由に行うことができません。お墓を勝手に掘り起こしてお骨を取り出す行為は、「墓荒らし」という犯罪行為となります。役所などの手続きなどが必要となりますが、ここでは事前準備についてご案内いたします。

1.家族・親族の同意を得る

墓じまいを行うにあたり、一番最初にするべきことが、ご親族でご相談することです。
相談や同意なしに墓じまいをすすめた結果、お墓参りに行ったのに知らぬ間にお墓が無くなっていた、と親族間でトラブルになるケースがあります。
トラブルを軽減するためにもきちんとお話されることをおすすめします。

2.今あるお墓の管理者に伝える

墓地や霊園の管理者にも事前に墓じまいの意思を伝えましょう。
トラブルに巻き込まれないためにも、墓地管理者への相談や事情の説明を行いましょう。

3.ご遺骨の行き先を考える

墓じまい(改葬)後、取り出したお骨をどうするか、という問題があります。
現代は供養方法が多様化しています。ご自身の気持ちや親族と相談した上で適切な方法を選びましょう。
A.自宅近くに新しいお墓をつくり納骨する
遠くてお墓参りが大変、という悩みは自宅近くにお墓を移すことで解決できます。
お墓が近くなったことでお墓参りがスムーズに行えるのがメリットといえます。
新しいお墓探しの手間や費用がかさむ点がデメリットです。

B.室内型墓地(納骨堂)
現在は大都市圏を中心に納骨堂が増えてきています。
ロッカー式や仏壇式、自動搬送式などの種類があります。
日時や環境に左右されずにお墓参りができる点がメリットです。
デメリットとしては、施設メンテナンス期間は参拝できないこと、使用期限(30年~50年)が決まっている場合があります。

納骨堂について詳しくはこちら

C.樹木葬
墓石の代わりに低木の樹木の根元に納骨するという新しいタイプのお墓です。
ガーデニングタイプ、公園タイプ、里山タイプなどの種類があります。
お墓を継ぐ方がいない方、自然の中で眠りたいと希望の方を中心に利用が増えている供養方法です。
お墓をたてる場合に比べ費用をおさえることができる点がメリットです。
一方、まだまだ知名度が低いことからご親族の同意を取り付ける必要がある、というデメリットがあります。

樹木葬について詳しくはこちら

D.合祀墓
合祀とは、他人のお骨と混ぜて供養する方法です。
一般的には、初期費用のみで管理費などがかからないので経済的なメリットがあります。
一度合祀した後はご遺骨を取り出すことができないので注意が必要です。

合祀墓について詳しくはこちら

E.海などに散骨する
海などに遺骨を撒く、という比較的新しい供養方法です。
粉骨(お骨をパウダー状)する必要があります。規定の場所でお骨を撒く方法です。

洗浄・粉骨サービスについて詳しくはこちら

散骨について詳しくはこちら

F.自宅で保管する
古いお墓から取り出したお骨をお墓などに納めるのではなく、自宅で保管する供養方法です。
最近増えている供養方法の1つで「手元供養」ともよばれます。
すべてを納骨・散骨するのではなく、一部を残して自宅で保管したりアクセサリーやプレートなどに加工して身につけて供養する方もいます。

手元供養について詳しくはこちら

特別収骨器(想承そうじょう)について詳しくはこちら

墓じまい(改葬)でのトラブル事例

墓じまい(改葬)の際に起こりうるトラブル事例を紹介します。

今あるお墓のお寺の住職が改葬に同意してくれない

改葬を決めることができるのはあくまでも墓地使用権者です。
お寺の住職が正当な理由なしに改葬を拒否することはできません。
ただし、いきなり「お墓を移転します」というのは角が立ちますので、事前に住職に相談し、改葬したい理由を説明して住職に理解してもらいましょう。

お寺に墓地返還したのに、永代使用料の一部を返還してもらえない

一般的に、永代使用料が返還されることはない、といえます。
墓地・霊園の使用規則に「理由の如何を問わず返納はしない」といった記載がされていることが多いです。

親族が改葬を反対している

改葬に関するトラブル事例で一番多いケースといえます。
結論から言うと、改葬を決定するのは墓地・霊園の使用権者であり、親族の承諾は必ずしも必要ではありません。
しかし、お墓は永代にわたり維持していくので、親族の承諾を得た後、納得した気持ちで改葬できるように心がけたいものです。

墓じまいの具体的な手続きについて詳しくはこちら

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~筆者のひとりごと~

自己紹介:40代男性。妻と長女の3人暮らし。涙もろくロマンチスト。

今回は、最近増えている墓じまいをテーマに取り上げました。
墓じまいと聞くとご先祖さまをないがしろにするように聞こえるかもしれませんが、問題を先延ばしにして結局無縁墓となってしまうよりは自分の代で整理することも立派な先祖供養だと私は思います。
墓じまい後の供養方法も多様化しています。親族でしっかり相談し、ご先祖さまの立場にたって考えて供養方法を選びましょう。

最後まで記事を読んでいただき誠にありがとうございました。

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