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時代とともに~供養の新しいかたち
2020-02-25

遺骨の送り方

墓じまいした後、複数の遺骨を運ぶ必要が出てきます。
電車やバスなどの公共交通機関や自家用車で移すことももちろん可能ですが、ご自身で運ぶとなると大変です。
ご自身で運ぶのが難しい場合には、郵送は安心で便利です。

遺骨の郵送は合法、違法?

遺骨を郵送するのは違法ではないか、と心配する人もいるかもしれません。
結論からいうと、遺骨を郵送することは合法です。

遺骨の取扱いについては、「墓地、埋葬等に関する法律(墓埋法)」で定められていますが、国内で遺骨を送ることは法律で規制されていません。
日本から海外へ郵送することは禁止されています。

遺骨を郵送することができる業者は?

法律上は問題ないのですが、遺骨を取り扱う業者は限定されます。
日本郵便のゆうパックのみ遺骨を送ることができます。

ヤマト運輸や佐川急便など宅配業者は日本にたくさんありますが、約款において遺骨の取扱いを断っています。
その理由として、「紛失した場合に対応できない」としています。

日本郵便での郵送

日本郵便のゆうパックで遺骨の郵送は可能ですが、損害賠償の対象外となります。
もし、天災や不慮の事故などに巻き込まれた場合は手元に戻ってこない、というリスクは僅かながらあります。
ゆうパックには、届け先にきちんと配達されているかすぐに調べることができる「追跡サービス」があります。
さらに、引き受けから配達までの送達過程を記録する「セキュリティサービス」もオプションでお願いすることができます。
配達の過程を確認することで、トラブルを未然に防ぎ不安も和らぐのではないでしょうか。

郵送するときの窓口

通常のゆうパックと同様、郵便局の窓口のほかコンビニエンスストアなどの取扱所からも郵送することができます。
自宅に荷物を取りに来てもらう集荷サービスも利用できます。
セキュリティサービスの利用は郵便局窓口のみとなります。

郵送するときの料金

遺骨を郵送するときにかかる料金は、通常のゆうパックの計算と同じです。
ゆうパックで送るときの料金は、重さ・サイズ・距離によって決まります。

郵送するときの梱包方法

遺骨がこぼれないように、骨壷が割れないようにする必要があります。

1.骨壷の中に水が入っていないかを確認

長い時間お墓に安置されていた骨壷の場合、結露により水が溜まっていることがあります。
もし、水が溜まっていたら風通しの良い場所で乾燥させます。
水が溜まった状態で郵送すると、途中で水が漏れる可能性があります。

骨壷の蓋を固定します


骨壷の蓋をガムテープや食品用ラップフィルムなどで固定します。
骨壷の蓋を固定したら、桐箱(骨箱)に納めます。
骨箱の四隅に緩衝材(新聞紙やプチプチ)を入れて動かないように固定します。
骨箱がない場合には、骨壷をビニール袋に入れます。

郵送用の箱を用意して梱包します


骨壷、骨箱の大きさに合わせた段ボールを用意します。
郵送中に段ボールの中の骨壷・骨箱が動かないように、周りを緩衝材で囲みます。
新聞紙やプチプチだけでも良いですが、万が一を考えて吸水性のあるタオルなどを敷いておくとよいでしょう。

送り状に記入します


届け先や依頼主などの欄に住所や電話番号など必要事項を記入します。
品名の欄は「遺骨」と書きます。

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~筆者のひとりごと~

自己紹介:40代男性。妻と長女の3人暮らし。涙もろくロマンチスト。

今回の記事では、遺骨の郵送方法について紹介しました。

遺骨を郵送するなんてとんでもない、という考え方も以前は多かったですが、現在では遺骨の郵送も徐々に一般的になりつつあります。
遺骨は意外と重いので、自分で運ぶのは大変だという方も多いのが実状です。
しっかりと梱包さえすれば、一般の荷物と同じように遺骨を郵送することができます。
足腰の弱い高齢者やお墓が遠方にある人にとって遺骨の郵送は安心で便利な方法だと思います。

最後まで記事を読んでいただき誠にありがとうございました。

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