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時代とともに~供養の新しいかたち
2020-01-26

お墓参りの注意点やマナーについて

お墓参りは子どもの頃から行っているけれど、正しい作法はよく分からないということはありませんか?
ここでは、一般的なお墓参りの作法や持ち物、服装などについて説明します。

お墓参りの意義

お墓は、ご先祖様や故人との縁に想いを馳せ、偲び、語りかけることができる場所です。
ご遺族や縁のあった方々は、お墓参りをすることで大切な人を失った悲しみと向き合うことができます。

お墓参りとは、ご先祖様や故人に感謝し、手を合わせて供養する大切な機会です。
供養するだけでなく、私たちの現況報告などをすることで故人に喜んでもらい、励ましてもらうこともあるでしょう。
ご先祖様の存在や死について学ぶことができる貴重な体験にもなるので、子どもと一緒にお墓参りするのも良いと思います。

お墓の管理という側面から、墓石の清掃をしたりお墓が荒れていないかなどの確認をする目的もあります。

お墓参りに行く時期は?

お墓参りはいつ行かなければいけない、という決まりはなく、思い立った時にいつ行ってもよいものです。
一般的には、故人の命日・お盆・お彼岸・年末年始にお墓参りをする人が多いです。

お盆

お盆は、ご先祖様が年に一度帰ってくる時期といわれています。
お盆の時期は地域によって異なりますが、7月または8月の13日~16日の4日間です。
13日…迎え火を焚いて、ご先祖様の霊をお迎えするためにお墓参りをします。
16日…送り火を焚いて、ご先祖様の霊をお見送りするためにお墓参りをします。

 

お彼岸

お彼岸は、春彼岸と秋彼岸の2つあります。
春彼岸…春分の日を中日として前後3日を合わせた7日間
秋彼岸…秋分の日を中日として前後3日を合わせた7日間
春分の日・秋分の日は昼と夜の長さが同じとなることから、私たちの世界(この世:此岸)と故人の世界(あの世:彼岸)が最も近くなる日とされています。
彼岸には、「ぼたもち」「おはぎ」をお供えします。

年末年始

お墓の掃除を丁寧に行い、1年間の出来事をご先祖様に報告するのも良いでしょう。
無事に新しい年を迎えることができたことをご先祖様に感謝する気持ちでお墓参りするのも良いですね。

 

お墓参りに必要な持ち物

墓地・霊園によっては、お花など必要な物を取り揃えて販売していることもあり手ぶらでお墓参りができるところも増えています。
また、手杓や手桶などは、ほとんどの墓地・霊園で借りることができます。

清掃道具

  • ほうき:区画内を掃き清めます
  • ぞうきん・スポンジ・掃除用歯ブラシなど:墓石の清掃に使用します
  • ゴミ袋:原則ゴミは持ち帰ります
  • 軍手:雑草取りに使用します

お参り道具

  • 線香:線香をあげることで心身を清める効果があります
  • ライター:風除けが付いたものが便利です
  • お花:園芸用ハサミがあると安心です。
  • お供え物:故人が好きな食べ物・飲み物と置くための半紙や紙皿などを用意します

お墓参りの手順

1.本堂にお参り

寺院墓地の場合、最初に本堂にお参りします。
手桶や柄杓をお借りして、お墓に向かいます。

2.お墓のお掃除

お墓に着いた後、合掌礼拝してからお墓の周りや墓石を掃除します。
掃除は、雑草の処理や掃き掃除から始めます。
墓石の汚れは雑巾やスポンジで落とします。
細かい部分は歯ブラシを使用するとよいでしょう。

3.お供え

掃除が終わったら、花立てや水鉢(墓石中央のくぼみ部分)にきれいな水を入れましょう。
お花は、園芸用ハサミでバランスよく長さをカットしてお供えします。
お供え物は、半紙や紙皿を敷いてそのうえにお供えします。

4.合掌・礼拝

お供え物・お花をお供えした後、お線香をあげます。
お線香の火は、口で吹き消さず手であおいで消します。

故人と縁の深い人から順に合掌します。
墓石より背を低くして合掌するのがマナーとされています。

5.片付け

お参りが終わったらお供え物やゴミは持ち帰ります。
お花はそのまま置いておくのが一般的です。
「また来るね」とご先祖様に挨拶して、きれいな状態にして帰ることを心がけましょう。

お墓参りの注意点

霊園に使用規則が定めている場合には従う必要があります。
例えば、霊園の開園時間やペット同伴不可などの注意事項を守りましょう。
その他、周りのお墓やご家族への配慮を忘れずに行動したいものですね。

服装

お墓参りの時の服装は、掃除がしやすく汚れてもいいような動きやすいカジュアルな服装、靴が適しています。
周りの参拝の方へ不快な印象を与えることがないように、露出の少ない清楚な服装を選びましょう。
きつい香水は避けたほうが無難です。
法要などを行う時には、礼服や黒のスーツを着用します。

時間帯

一般的に午前中や日中にお墓参りに行くのがよいとされています。
明るい時間帯のほうが掃除がしやすい、という理由があります。
また、古くから「お墓参りは午前中にいくものだ」という考え方があります。
お墓参りは何かのついでに行くものではなく、しっかり予定を立てて行くものだという教えがあります。
ただし、仕事などで忙しく夕方や夜になってしまう方もいるでしょう。
午前中や日中に行くのが良いとされていますが、絶対的なものではありません。
霊園の開園時間に気を付けてさえいれば問題ないでしょう。

お花

日持ちのする菊が人気があります。
菊の香りが邪気を払うといわれていることから、弔いの花として菊が選ばれています。
菊を中心に故人が好きなお花を選ぶと良いでしょう。

お墓参りに持っていくのに適さない花として以下のものがあります。

  • とげがある花:バラ・アザミなど
  • 毒がある花:スズラン・スイセンなど
  • つる性の花:アサガオ・クレマチスなど

お供え物

お供え物は、故人が好きだった食べ物や季節にあわせた旬のくだものなどがおすすめです。
例えば、お酒やたばこを生前好んでいたのであれば、それらとともにおつまみなどを添えてあげると故人も喜ぶのではないでしょうか。
また、みかんや桃のように丸いくだものを選ぶ、という方法もあります。
丸いものは「円」であることから、故人との「縁」につながるという意味合いがあるからです。

お供え物として適さないものもあります。

  • 肉や魚
  • 五辛(ごしん)

肉や魚は「殺生」をイメージするため、お供え物としてふさわしくないとされています。
また、日持ちがせず、すぐ腐ってしまうため控えたほうがよいでしょう。

五辛とは、「にら」「にんにく」「ねぎ」「らっきょう」「はじかみ(しょうが・さんしょう)」の五つを指します。
においや辛みのある野菜は、仏教において食べることを禁じられていました。
その名残りで、お供え物に適さないとされています。

墓石にお酒や水をかけてもいいの?

故人がお酒が好きだったから、という理由で墓石にお酒をかける方もいますが墓石にシミとなって残ってしまうので控えたほうがよいでしょう。
お酒やお茶、ジュースなどは供物台に供えてあげましょう。

同じように、墓石に水をかけてもいいのか議論がわかれるところです。

墓石に水をかける理由

  • 亡くなっても喉が渇くから
  • ご先祖さまを呼び寄せるために
  • お浄めになるから
  • 餓鬼道に輪廻転生してしまったご先祖さまのために
  • お墓の周りに存在している餓鬼への施しのために

墓石に水をかけない理由

  • ご先祖さまに失礼だから
  • 墓石を痛めるから

どちらが必ず正しい、ということではないと思います。
一番大事なことは故人さまを想う気持ちではないでしょうか。

~筆者のひとりごと~

自己紹介:40代男性。妻と長女の3人暮らし。涙もろくロマンチスト。

今回の記事では、お墓参りのマナーや注意点、手順などについて紹介しました。
これは知ってた、これは知らなかった等いろいろあったかと思いますので是非参考にしてみてください。
作法や手順にこだわりすぎるあまりお墓参り本来の目的をを忘れてしまってはご先祖さまも浮かばれないでしょう。
ご先祖さまや故人へ感謝や弔いの気持ちをもってお参りをすれば、おのずと丁寧で心のこもったものになるのではないでしょうか。
お墓参りに行くことで、ご先祖さまや家族を想う心静かなひとときを過ごすことができると思います。

最後まで記事を読んでいただき誠にありがとうございました。

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