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時代とともに~供養の新しいかたち
2020-12-23

散骨を検討している方へ~粉骨は必須です


従来、故人の遺骨はお墓に納骨するものと考えられていました。
しかし最近では、お墓をもたずに供養を考える方が増えてきています。
代表的な例として散骨という方法があります。
どのようにして散骨したらよいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
散骨に関する注意点をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

散骨と粉骨

そもそも散骨とは


散骨とは、海や山などに遺骨を撒く行為を指します。

遺骨を埋めることは墓埋法という法律に抵触するので注意が必要です。
この墓埋法では、墓地以外の場所で埋葬することを禁じられています。
したがって、散骨する際には、土などをかけずにただ単に散布するようにしなければなりません。

海での遊泳中や山の散策中に遺骨を発見されると事件性が疑われてしまいます。
したがって、遺骨とわからないようにお骨をパウダー化にしなければ散骨することができません。
お骨をパウダー化にすることを粉骨とよびますが、散骨する際には必ず粉骨が必要となります。

粉骨することで散骨が可能になります


粉骨とは、遺骨を2㎜以下のパウダー状に細かくすることを指します。
粉骨せずに散骨する行為は、墓埋法や刑法(死体遺棄罪)に抵触するおそれがあるので必ず粉骨しましょう。
お骨をさらさらで細かくすることで、海や山に散骨した後自然に還りやすくなるとされています。

ご自身でハンマーやすり鉢などを使用してパウダー状にすることも可能です。
費用を抑えることができるというメリットがあります。
しかし、7寸壺一つ分のお骨を粉骨するには手作業の場合、12~24時間程度かかります。
そのため粉骨に関しては、専門の業者に依頼するのが一般的です。
尚、弊社では骨壺の大きさにもよりますが、税込5,500円~承っております。

粉骨の料金について詳しくはこちら

粉骨を終えたらいよいよ散骨です

散骨する際の注意点

  1. 事前に親族間で相談をする
  2. 散骨を行う場所を決める
  3. 節度をもって散骨を行う

1.事前に親族間で相談する


故人の希望であったとしても、親族への相談なしに散骨することで後々トラブルになってしまうおそれがあります。

自分の親族が散骨することに対し抵抗を感じる方もいます。

事前に丁寧に説明し、理解を得られるようにしましょう。

2.散骨を行う場所を決める


他人の私有地や住宅街などで散骨することは迷惑行為となります。

海で散骨するとしても、海水浴場や漁場などは避けなければなりません。

沖合の海など人目につかない場所で行う必要があるので注意しましょう。

3.節度をもって散骨を行う


散骨する際は、周りの方々への配慮が不可欠です。

散骨するときは普段着で行うことが望ましいです。
海や山などに喪服の団体がいること自体、違和感があるので注意しましょう。

また、SNSなどにアップすることも避けましょう。
散骨は人目につかないように静かにそっと行うことが本質です。
散骨場所が特定されることで、いたずらされてしまい故人が安らかに眠れなくなってしまうばかりか、周辺地域の風評被害に発展するおそれがあります。

まとめ

昨今、人気の高まっている散骨という供養方法。
お墓を作らないため経済的負担が軽減されるというメリットの他、故人さまが生前好きだった場所へ赴き、偲びながら旅するという方も増えています。

  1. 事前に親族間で相談する
  2. 散骨する前に粉骨する
  3. 散骨場所を決める
  4. 節度をもって散骨を行う、土などをかけない

以上の点に注意して、散骨を行いましょう。

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