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時代とともに~供養の新しいかたち
2020-01-14

六価クロムとは?

「六価クロム」と聞いても馴染みのない方が多いかと思います。
日本では、99%以上が火葬で葬儀を行います。
火葬時の台がステンレス製やクロムメッキがされていた場合、長時間高温で熱した際に六価クロムが発生することがあります。
ここでは、六価クロムについて解説していきたいと思います。

六価クロムってどんな物質?

クロム(Cr)は錆びにくい特長がある無害な金属の一種です。
鉄との合金がステンレスとして広く利用されています。
また、家庭用品のメッキにもクロムメッキは用いられています。
クロム単体や三価クロムは、無害で自然界の土中に広く存在するほか、人体にとっても必須元素として存在しています。(体内に約2㎎含まれています)

一方、六価クロムは極めて強い毒性を持っています。
強い酸化作用があり、接触すると有機物を酸化してしまいます。
クロム鉱石として限定的に存在するに過ぎず、自然界に通常では存在しません。
三価クロムを高熱で焼くことによって生成される物質です。
六価クロムは、常温で気化することはありませんが、水に溶けやすい特徴があります。

六価クロムの毒性

六価クロムは、アズベストと並ぶ2大発がん性物質です。
六価クロムが人体に触れると、皮膚炎や気道障害、癌の原因となります。
また、クロム酸工場の労働者が六価クロムの粉末を鼻腔から吸収し続けた結果、左右の鼻の孔が繋がる症状(鼻中隔穿孔)が多発しました。

昭和48年に地下鉄工事において土壌汚染・地下水汚染問題となった事例もあります。
現在は、環境基本法・土壌汚染対策法において、環境基準値0.05㎎/Lと厳しく法規制がされています。

火葬された遺骨と六価クロム

火葬されたご遺骨の主成分はリン酸カルシウムですのでもちろん有害ではありません。
ところが、火葬する際に棺を乗せるステンレス製の架台が800~1,200℃という高温にさらされることによって六価クロムが遺骨に付着したものと考えられています。
およそ9割の遺骨から六価クロムが検出されています。
比較的新しい火葬炉では、耐火れんがや耐火セラミックなどを用いて六価クロムが発生しない環境となっています。

仮に、ご遺骨に六価クロムが含まれていたとしても基本的には安全です。
六価クロムは常温では気化しないため、遺骨を骨壷に入れてご自宅で安置したり、ペンダントなどで身につけたりしている場合、直接有害とはならないので問題ありません。

しかし、六価クロムは水に溶けやすい性質があるため、濡れた手で遺骨に触ったりすると毒性が出てくる場合があるので注意が必要です。
(めったにないと思いますが、遺骨を口に入れることは気道障害や癌を誘発するおそれがあるので避けましょう)

安心してご供養していただくために

上記のように、遺骨を乾燥した状態で常温にて安置している限りでは、六価クロムの心配する必要はさほどありません。
しかし、故人の遺骨に含まれる物質が有害かもしれない、と疑念を抱きながら過ごすのは悲しいことだと思います。

弊社では、お預かりしたすべての遺骨に無害化処理を行い、安心・安全な状態でお客様へお届けいたします。
無害化処理を行うことで、お客様への健康面はもちろんのこと、散骨や樹木葬など自然環境への配慮も行っております。

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~筆者のひとりごと~

自己紹介:40代男性。妻と長女の3人暮らし。涙もろくロマンチスト。

今回の記事では、六価クロムという物質について紹介しました。

私たちは、生涯の中でいろいろな物質を体内に取り入れています。
例えば、添加物や治療の際に使われる薬物や放射能なども体外に排出されずに体内に取り込まれたままということもあるでしょう。
大切な方のご遺骨には尊厳があるのですべて有害扱いするというのは行き過ぎだと思います。
基本的には常温で乾燥している状態であればご遺骨は安全ですので、安心して供養することができます。

弊社ではご遺骨をお預かりした際に、お客様の健康管理と安心・作業者の安全・環境への配慮などを目的として無害化処理を行っております。

最後まで記事を読んでいただき誠にありがとうございました。

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