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時代とともに~供養の新しいかたち
2020-01-31

遺骨は土に還るのか?

近年では、従来のお墓にとらわれずに供養の方法が多様化しています。
例えば、樹木葬や散骨など自然葬を希望される方が増えています。
では、供養された遺骨が自然(土や海)に還るまでどのくらいの時間がかかるのでしょうか?

火葬された遺骨

火葬された遺骨が土に還るまでにとても長い時間を要します。(数百年以上)
焼骨されることで遺骨の表面がセラミック化します。
つまり、陶器をイメージするとわかりやすいのではないでしょうか。
火葬場で高温で焼かれた遺骨の主成分はリン酸カルシウムという無機質です。
このリン酸カルシウムは水にも土にも分解されにくい性質があります。
したがって、風化することはあってもいつまでも納骨室に存在します。
お墓の下の土に埋めたとしても同じように遺骨は残り、土に還ることはないと考えた方がよいでしょう。

例外的に粉骨(お骨のパウダー化)することにより、より早く分解され海や土に還ることができます。

土葬された遺骨

現代はほぼ火葬ですが、昭和30年代までは各地で土葬が行われていました。
土葬骨の場合、火葬骨に比べ土に還りやすくなりますがそれでも数十年以上の時間を要します。
酸性の土壌であれば短い期間で土に還ることもあります。

白骨化とミイラ化

白骨化とは、長期間放置されることで肉や皮膚がなくなり骨だけの状態になることを指します。
白骨化するまでの期間は環境によって大きく異なります。

  • 夏場の地上:1週間~10日間
  • 冬場の地上:数か月
  • 土中:7~8年
  • 夏場の水中:2週間
  • 冬場の水中:1ヵ月

一方ミイラ化とは、死体が乾燥して肉や皮膚が腐らずに残っている状態を指します。
遺体がミイラになるには、体が腐敗するよりも早く乾燥する必要があります。
乾燥することで細菌の働きが鈍くなるためです。
したがって、砂漠などの乾燥地帯でミイラがよく発見されるのです。
ミイラになるまでに約3ヵ月かかります。

~筆者のひとりごと~

自己紹介:40代男性。妻と長女の3人暮らし。涙もろくロマンチスト。

今回の記事では、遺骨は土に還るのか?というテーマについてまとめてみました。
火葬が主流となっている現代では、遺骨が完全に土に還るまでには数百年以上かかるので基本的には遺骨は土に還らないと考えておいたほうがよさそうです。
海洋散骨の場合、粉骨が必須ですので大海原に流されて自然回帰することができる、と考えることができるでしょう。
樹木葬などで遺骨を土に埋めたからといって数年で完全に土に還るとは考えない方が良さそうです。
縄文時代の頃のお骨が現代になって発掘されることもあるくらいですから、遺骨の分解の難しさを感じ取ることができます。
弊社で洗浄粉骨を希望された方の中にも土と骨とが混ざった状態でお申込される方も多くいらっしゃいます。

自然回帰を希望されて自然葬を執り行う方が多くなっている現在、「自然に還る」には相当な時間がかかりますが、「土や海の中に眠る」という想いでとらえてみてはいかがでしょうか。

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